1996年から1997年まで連載していたピンポンは、2014年にやっとアニメ化されるほど隠れた名作として知られています。しかし、近年はサブスクリプションの影響もあってアニメでピンポンを知った人も多いことでしょう。そこでこの記事では、ピンポンの漫画の面白さを解説しています。映画もあるので名シーンを含めてピンポンの面白さをご覧いただければと思います。
イケメンが全くいない作風が面白い
ピンポンの漫画には、現代のスポーツ界にいるようなイケメン選手は1人もいません。こう表現すると作者の絵が下手なのでは?と誤解されがちですがそれは違います。ピンポンの漫画はピンポンしている姿を真剣に描写することが意識されているので、そもそもイケメンの存在自体がいらないのではと感じました。
特に主人公の星野裕は、おかっぱの髪型で一見ふざけた作風に見えますが、学校さぼってまでピンポンの練習をしている根っからのピンポン学生です。しかも、質の低いピンポン練習と授業はサボりがちとピンポン一筋に生きていることが伝わります。したがって、作風には若干癖があるものの、ピンポンのスポーツ漫画として純粋な面白さを読者に提供してくれるところが魅力的です。
各キャラクターの競技スタイルが面白い
ピンポンの漫画に登場するキャラクターには、各々競技スタイルが決まっており、作風でも使われている呼び名は実際でも使われている表現です。したがって、ピンポンの漫画を読むだけで実際の選手がどういった競技スタイルなのかを把握できるようになります。例えば主人公の星野裕は、右ペンホルダーの表ソフト速攻型とあります。これはラケットを持つ手が右手でペンを持つようなスタイルで、卓球台の近くでの打ち合いを得意としているという意味になります。スマッシュやカウンターなど、緩急がはっきりしている競技スタイルなので、ピンポン初心者が作品を読んでも非常に分かりやすくて面白いと思いました。
天才キャラクターの描き方が上手
個人的に一番格好良いと思ったキャラクターは、通称スマイルと呼ばれている月本誠です。月本誠は、天才キャラクターであるにも関わらず、相手を立たせてわざと負ける美学を持っているキャラクターです。スポーツなんだから勝ってなんぼやろと感じる人もいるかと思いますが、ピンポンの漫画の作風に癖がある影響もあって、小さな優しさでも美しく見えるという謎補正があるように思えました。
また、ピンポンを始めた切っ掛けが主人公の星野裕にいじめを助けてもらったという点も読者の涙腺を刺激するには十分な要素でした。そんな月本誠ですが、最初から天才キャラクターだったわけではなく、星野裕が本気でピンポンをやっている姿を見て覚醒しています。そのため筆者は月本誠のことをドラゴンクエストロトの紋章に登場する賢王ポロンのようで格好良いと思っています。
スポーツ漫画ならではの挫折する名シーンに胸熱
ピンポンの漫画の星野裕は、怪我が理由で一度ピンポンを諦めるのですが、その後見事復活しているところが良いと思いました。個人的にスポーツ漫画の怪我は、後のキャラクターの活躍に影響を及ぼしてしまうので、あまり好きではありませんでした。しかし、ピンポンの漫画は本当に膝に怪我をしていたのかを疑えるほどの復活を遂げているので、怪我ありきのシーンが少なくなるところが読みやすいと思いました。
確かにおかっぱ頭で外見も格好良いキャラクターとはいえない星野裕ですが、それでもスポーツ選手として真剣にピンポンに取り組む姿は勇気づけられるので、怪我が後の活動に影響を及ぼすようなシーンは見たくありませんでした。そんな希望を作者がポジティブに描写してくれているので、最終巻まで暗い気持ちになることがありませんでした。
落ちぶれ部活動の復活劇が面白い
星野裕達が所属している片瀬高等学校は、元ピンポンの強豪校として知られていたのですが、有名校の名に甘えて練習をサボる部員が増えてしまいました。そのため、星野裕達が入部したときは落ちぶれており、その這い上がりを見られるところが凄く面白いと思いました。今のアニメを見慣れている人にも分かりやすく説明すると、アニメのけいおんで廃部寸前だった軽音部が練習して復活する様子と言えば分かりやすいかもしれません。ピンポンの漫画には残念ながら可愛いキャラクターもアイドルも出てきませんが、臨場感のある競技シーンが描かれているので部活漫画の中でも負けず劣らずの魅力があると思っています。
ライバル高校にも魅力的な選手がいる
星野裕が通っている片瀬高等学校のライバル校にも魅力的な選手が沢山います。個人的にその筆頭だと思っているのが海王学園高校の真田昌幸です。一見プロレスラーなのではと思えるほどいかついスキンヘッドをしているキャラクターなんですが、ドラゴンという呼び名に憧れているところに親近感を覚えました。実際にはモンスターと呼ばれているんですが、やっぱりドラゴンのほうが格好良いよなと思いながら読み進めていました。そんなモンスターですが、星野裕との試合でぼっこぼこに負かされているので、同情したくなってくると思います。また、負けた選手に対して叱責するのではなく、慰めたり積極的に部員に声をかけたりするので副部長らしい活躍が見られるところも魅力的だと思いました。
映画は見るべきなのか考察してみた
ピンポンの映画は漫画から入った人なら絶対に見るべきです。理由は実写版になっているからで、イケメン俳優達が出演しています。そのため、こんな格好良かったっけ?と思えるような展開が多く、特に窪塚洋介が演じている星野裕の躍動感ある競技シーンは、漫画だけでは表現できないものなので、絶対に見るべきだと思いました。
個人的に漫画の実写版はあまり好意的に捉えていないものが多いのですが、ピンポンは別で漫画から入って良かったと思いました。一番のポイントは、アクロバットなシーンをちゃんとスローで綺麗に魅せてくれるところです。鍛え抜かれたイケメン俳優達の筋肉が映えるので、凄く格好良いと思いました。
まとめ
ピンポンの漫画は癖のあるキャラクターが真剣にピンポンしている姿が魅力的な作品です。特に主人公の星野裕は、ピンポンの才能はあるものの人間らしいもろい部分やふざける部分があるなど、喜怒哀楽がはっきりしていて魅力的なキャラクターだと思いました。そんな星野裕は実写版で窪塚洋介が演技を担当したことで漫画だけでは表現できない躍動感が加わり、より魅力的な作品として映えています。気になる人はぜひ最初に漫画を読んでから映画を視聴することをおすすめします。










